2011/03/16

起こったこと

3月11日14時46分、東北・関東大震災が発生。
多くの家屋が倒壊、数分後には津波が発生し、幾つかの街を呑み込む。
また福島にある原発も損傷。
未だに燻ったまま、恐怖を撒き散らし続けている。

地震だけなら、ここまでの被害にはならなかっただろう。
津波は本当に恐ろしい。
YouTube で見た動画では、車や街並みがまるでミニチュアのように軽々と押し流されていた。
原発については、早急な解決を祈るばかり。
思うに、今後は工業建築の耐震設計がより見直されていくのではないかと思う。
気仙沼を火の海に変えたのも、破壊された工場から流れた燃焼性物質が原因の一つだったように思う。
勿論、その火種を街中に運んだのは津波だろう。

Twitter 上には様々な情報が飛び交っていた。
まずは安否確認や、避難場所などのローカルなもの、身の安全を守る方法や、精神を落ち着ける方法。
どこそこを助けてやってくれという悲痛なものや、デマ情報などももちろんあったが、個人的な見解としては
Twitter はこういった有事の際には本当に素晴らしいツールだと思った。
眼を見張るほどの即時性、情報の拡散と共有も有意義だ。孤独を紛らわすことだってできる。
必要な情報が TL 次第では探すことなく転がり込んでくることだってある。

ただ一つ。
「津波が来た」と呟いてから一切の更新がなくなったアカウントが、ただひたすらに哀しい。

反面、テレビへの反感も。
確かに衝撃的で印象的な映像はテレビでしか得られぬ情報だ。
だが、そこまででしかないように思う。
自分たちの録った衝撃映像をバカの一つ覚えのように、自慢気に繰り返し再生。
ショッキングな出来事をセンセーショナルに掻き立てることが主体で、うんざりするのも無理からぬことだろう。
だが、生き残る上ではそんな情報は不要なものばかりだ。
まだ地デジの L枠字幕だけの方が役に立つだろうし、時に音楽を奏でるラジオの方がかなり優秀だ。
もっと、必死で生き抜いている人々を撮れよ。悲壮感だけじゃなく、必死で生きようとしているような人々を。

地震の翌日が丸一日休みだった。
その休みは一日中、震災の情報をネットで追い続けた。
多分、状況をしっかり判断しようとしたんだろう。
でも正直、アレはまずかった。
ひどく精神を磨耗したような気がする。
次々と増え続ける犠牲者の数、悲しみや絶望が色濃い東北や、東京での帰宅難民たちの混乱と焦燥。
そういったものを、現場にいもしない人間が興味本位に掘り進めるもんじゃあないなと痛感した。
もっと気楽に構えるべきだったのかもしれない。
俺の親類や友人は生命の危険が及ぶような場所にはいないのだから。

勿論、さっきの文章に嫌悪感を示す人はいると思う。
何が気楽にだ! 知り合いが無事ならそれでいいのか! と・・・。

結論から言えば、多分きっとそれでいいのだ。と思う。
自分の知る範囲が太平であれば何よりじゃないか。ってね。
まあ、そんなふうに割り切れたら苦労はないけれど。

職場から、仙台へ行くようになるかも、と話を受けた。仙台にある会社の施設、そこの復興の手伝いとして。
結果的にその話は流れてしまったんだけれど、その話を受けた当初の俺は、これで直接的に助けになることが出来る!
と、短絡的にいきり立った。このモヤモヤとした無力感が少なからず軽減できるのではないか!と。
しかし、のちのち冷静になってみると、被災しているワケでもない無関係な、しかも技術も何もないただの素人がそんな修羅場に行って何が出来るんだ、という気がしてくる。
恐らくその通りだ。行ったところで役立たずで終わり、無力感は増すばかりだったろう。

じゃあ、どうすればいいか。
募金ぐらいが関の山なのだろう。いいとこ献血とか。
だがきっと、それで充分。

万にも及ぶ人々がこの世から、日本からいなくなったとしても。
俺達はこの日常を狂ったように続けるしかない。選択肢は始めからそれしかない。
でも、必ずそれが希望に繋がるんだ。そう信じて。やるしかない。
そう信じて、悲壮に暮れる対岸の火事を横目に、自分の仕事をこなすんだ。

日本は強い国だと思う。
大正の首都を地震で砕かれても、昭和の国土を焼け野原に変えられようと、平成の三陸を絶望の波が包もうと。
それでも立ち上がってくる、そういう国だと信じている。
今は僅かばかりの愛国心。
愛すべき同じ国の対岸に、一刻も早く活気と笑顔が戻りますように。


世界各国から救援が駆けつけてくれている。
Radiko が被災地でもネット環境だけで FM 放送を聴けるようにした。
同様に民放各局が Ustream やニコ生での配信に踏み切った。
電気供給のカバーのため、ヤシマ作戦でみんなの心がひとつになる。
誰かを勇気づけるような絵や音楽が次々とアップされている。
寄付と募金がものすごい勢いで集められていく。
みんなかっこいい。

でも俺は無力なので、相も変わらず暢気に行ってやろうと思います。
だからみんなも、お願いだから生きて、俺にその馬鹿みたいな平穏を見せつけてください。










なんか凄い暗い記事になっちゃった(>_<)
なんか、ごめんなさい...orz
まあ、夜勤明けで変になってる頭で書いたので、どうぞ適当に流したって下さい。