2011/06/06

Dr.HOUSE

海外ドラマはシリーズが多すぎて追い始めると大変なことになる。
という理由で今まで忌避してきたんだけど、去年の夏頃、今の部屋に引っ越してすぐ。
ネットが何時まで経っても繋がらない状況で、退屈に殺されそうになっていた時期に予告観て面白そうだなと前々から思っていた表題の作品を一気に観てみようと思い立ったわけですさ。
ちなみに、現在シーズン5の前半までがレンタル中。

さてこの「Dr.HOUSE」は、「ユージュアル・サスペクツ」や「X-MEN」の監督ブライアン・シンガーが製作総指揮の医療ドラマ。
ハウス医師ことグレゴリー・ハウス役はヒュー・ローリー
「スチュアートリトル」のお父さん役の人らしいけど、今ひとつ覚えてない上に役柄が全然違うので全く参考にはならない情報だなこれ・・・。
背が高い無精髭のおっさん。阿部寛みたいな感じかな。

内容は一話完結型で、ハウス医師とその部下たちが原因不明の患者の病気とその原因を突き止めていく、というもの。
海外の医療ドラマは幾つかあるけど、このDr.HOUSEは基本的に病原の究明が主題というのが個人的に好感触。
ややこしい惚れた腫れたも控えめだしね。

まあ、詳しい内容は各人でググるなりウィキペディア読むなりで調べてみるのがいいかと。
但し、ウィキペディアは普通にネタバレが載ってるので要注意!


とにかくキャラクターが個性的で魅力的なのがこのドラマ。
まずは表題でもある主役のハウス医師。もうコレがかなり強烈
一言で言えば、天才的な診断科医であると同時にとんでもない人格破綻者というアクの強すぎるキャラクター。
患者を一目見ただけで病気を言い当てたり、友人の浮気や部下のプライベートをその観察眼でもって暴露したりは日常茶飯事。
また過去の病気が原因で右脚に慢性的な痛みを抱えており、その痛み止めであるバイコディンを常用している自他共に認める薬物依存症でもある。
そしてかなりの毒舌家。口を開けば悪態、侮辱、嘲りのオンパレード。
あと多才。ピアノとギターを弾きこなし、脚を悪くする前はスポーツもかなりやっていた模様。
更にそんな性格だからか、非常に孤独な男でもあるハウス医師。
でもその孤独の演出が、素晴らしくかっこよかったりするんだけどね。
とまあこれだけの嫌われ者ながら、それでもやはり医師としては天才的。
妥協を許さぬ医療への信念もあり、周囲(時に患者自身から)何と言われようと「人を治療する」ということへの執着心を見せ、「正しいことをする」という強い意志が根底にある模様。
その様は、US版ブラックジャックと喩えられることも。
面白いのは、ブラックジャックがモグリの外科医なのに対して、ハウスは正規の内科医(診断科医なので基本的に外科手術には手を出さない)という好対照。
どっちもかっこいいけどね。


見せ場の一つであるメインの患者の診断は、ハウスと部下たちによる「ソクラテス式問答法」というもので行われる。
これは、ハウスが症状を列挙し当てはまる病名を部下たちがどんどん答えていき、その回答の誤りを指摘し削り、残ったものを抽出するという方法。
そして問答中に、関係ない世間話の遣り取りがテンポよく挟まれたりもするのがまた面白い。


キャラクターの話に戻ろう。
ハウスの唯一の親友にウィルソン医師という腫瘍科医がいる。
彼のキャラがまたイイ!
優男で女好きだけど基本的に真面目な医者。
でもハウスといると調子を狂わされるのか(狂わされないほうが珍しいかもだけど)、振り回されまくったり、時に仕返ししたりと、この物語の素晴らしいエッセンスの一つとなっているのが彼。
毎回のハウスとの掛け合いが個人的にかなりツボ。

カディ院長
キャリアウーマン然としたハウスたちの病院の女性院長。
谷間の人。ハウスのセクハラが冴える。
ハウス、ウィルソン、とは元々知己らしく、友人のような間柄でもある。
あと、服がいちいちエロいので洋モノ熟女好きにはたまらないとかそうでないとか。

めんどくさいからもう箇条書きでいいや・・・。

部下その1:フォアマン
がたいのいい黒人神経科医。
非常に優秀だけど、昔はやんちゃしてたらしい。
ハウスの診断に異を唱える役の人。

部下その2:キャメロン
美人の免疫学医師。最初の紅一点。
患者に対して親身になれる良い医者。
でもたまに患者に感情移入しすぎて診断がぶれやすい。
でも美人なので許す。あと、機嫌が悪いとすんごい冷たい声と視線になって怖い。
ハウスの診断に対し倫理観を引き合いに出す役の人。

部下その3:チェイス
イケメンヘタレ集中治療医。
父親が著名な医師なので、いいとこのボンボン。
医師としては上2名よりは劣るものの、時にひらめきが舞い降りて治療のヒントを齎す。
ハウスの診断に迎合する役の人。

部下その4:カトナー
インド系の若い医師。
問題行動が多いものの、発想が柔軟で、時に抜け目ない。
昔は孤児だった模様。
ちなみに、部下その4から6は途中参加組。

部下その5:タウブ
背の低いユダヤ系形成外科医。
背は低くとも医師としては優秀で、そつなくこなすタイプ。
愛妻家なのだが・・・。
カトナーとよくつるんでいる。

部下その6:ハドリー
通称13(サーティーン)。2人目の紅一点。
遺伝性の難病を抱える薄幸のクールビューティ。


また、医療ドラマだからと言ってだいたいみんな治療できるとも限らないのがこの物語。
原因が判っても治療できないと判る時もあるわけで・・・。
また、そういった時の何とも言えない哀愁ある演出がもう素晴らしい。

演出方法と言えば、回によって特色のある演出をしたりするのも特長のひとつ。
具体的に言えば、患者の症状に合わせた(幻覚の表現だとかの)トリッキーな視覚効果なんかも評価に価できるかと。
関係ないけど、劇中の挿入歌にストーンズ流れたりしてテンション上がる。
ハウスもロック好きらしい。


ところで、ハウスは実は少年時代に日本に住んでいたことがあり、そこで被差別者でありながら「正しいことしている」医者を見て医師を志すようになったとのこと。
作者は絶対ブラックジャック知ってると思うんだけど・・・。

つまり、オススメなので一回観てみろってことだ!
一話だけ見ればあとはドツボだって!
他の海外ドラマに負けない面白さ!





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